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ファンマーケティングとは?長くサービス・商品が愛されるための具体的な手法8選

自社の商品やサービスを選び続けてもらうためには、単なる購入だけでなく、顧客との関係づくりが重要だと感じている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、以下の点を中心にご紹介します。

  • ファンマーケティングの基本的な考え方
  • ファンマーケティングの成功事例
  • 代表的な手法と活用のポイント

ファンマーケティングについて理解するためにもご参考いただけますと幸いです。

ぜひ最後までお読みください。

ファンマーケティングとは

ファンマーケティングとは、企業やブランドに対して継続的に好意を持つ顧客との関係性を深めながら、長期的な売上や価値向上につなげていく考え方です。

従来のように広く多くの人へ情報を届ける手法とは異なり、既存顧客や支持層との信頼関係の構築に重きを置く点が特徴といえます。

情報収集の手段が多様化した現在では、広告だけでなく、実際の利用者による発信や評価が購買行動に影響を与える場面が増えています。

そのため、企業が一方的に訴求するのではなく、顧客との継続的な接点を持ちながら、共感や信頼を積み重ねていく取り組みが重要とされています。

このような関係性が築かれることで、リピート利用や自発的な情報発信につながり、結果として認知拡大や集客にも寄与する点が、ファンマーケティングの特徴です。

ファンマーケティングが注目されている理由

なぜ現在ファンマーケティングが重要視されているのでしょうか。

背景には、消費者の行動変化や市場環境の変化があります。

まず、生活者による情報発信の影響力が高まっている点が挙げられます。

ソーシャル・ネットワーキング・サービスの普及により、商品やサービスの感想が個人から広く共有されるようになりました。

企業の広告よりも、実際に利用した人の声が信頼されやすくなっており、ファンによる自然な発信が購買行動に影響を与えています。

また、品質や機能だけでは差別化が難しくなっていることも理由の一つです。

多くの商品やサービスが一定水準に達しているため、価格や性能だけで選ばれる場面は減少しています。

こうした中では、ブランドへの共感や信頼といった要素が選ばれる理由になりやすく、ファンとの関係性が重視されています。

さらに、日本では人口減少も大きな要因です。

総務省統計局の人口推計によると、総人口は長期的に減少傾向にあり、今後も市場規模の縮小が見込まれています。

出典:総務省統計局「人口推計(2025年(令和7年)10月令和2年国勢調査を基準とする確定値、2026年(令和8年)3月概算値) (2026年3月19日公表)

新規顧客の獲得が難しくなる中で、既存顧客との関係を深め、継続的に選ばれる状態をつくることが重要視されています。

このような背景から、ファンマーケティングへの関心が高まっています。

ファンマーケティングが企業にもたらすメリット

ファンマーケティングは、短期的な売上だけでなく、中長期的なブランド価値の向上にもつながる点が特徴です。

ここでは、企業にもたらされる主なメリットを解説します。

ブランドへの信頼が高まり長く選ばれやすくなる

ファンとの関係性が深まることで、ブランドに対する信頼が積み重なり、継続的に選ばれやすくなります。

単に価格や利便性だけで判断されるのではなく、共感や安心感といった要素が意思決定に影響するため、他社への乗り換えが起こりにくくなる傾向があります。

このような状態はブランドロイヤリティの向上ともいえ、価格競争に巻き込まれにくい基盤づくりにつながります。

結果として、売上の安定や収益構造の強化にも寄与します。

口コミやSNSを通じて認知が広がりやすくなる

ファンは自発的に商品やサービスの魅力を発信する存在であり、その情報はソーシャル・ネットワーキング・サービスや口コミを通じて広がっていきます。

実際の体験に基づく発信は信頼されやすく、新たな顧客の関心を引きやすい点が特徴です。

広告とは異なり、生活者目線のリアルな声として受け取られるため、購買の後押しにつながる可能性も高まります。

このような自然な情報拡散は、新規顧客の獲得において重要な役割を果たします。

顧客との関係が深まり継続的な利用につながる

ファンマーケティングでは、企業と顧客が双方向でコミュニケーションを行うことが重視されます。

ソーシャル・ネットワーキング・サービスでの交流やイベントを通じて接点が増えることで、関係性が徐々に深まっていきます。

継続的な関わりが生まれることで、購入頻度や利用機会の増加につながりやすくなります。

また、顧客から得られる意見や感想は、商品やサービスの改善に活かすことができ、より良い提供価値の創出にも役立ちます。

こうした循環が、長期的な事業成長を支える要素となります。

ファンマーケティングで活用される主な手法8選

ファンとの関係を深めていくためには、継続的な接点づくりが重要です。

ここでは、実務で取り入れやすい代表的な手法を紹介します。

1.継続的な関係を築くコミュニティ運営

ファン同士や企業と顧客が交流できる場を設けることで、関係性の維持と深化につながります。

オンライン上のコミュニティでは、日常的な会話や情報交換が行われ、ブランドへの愛着が自然と育まれていきます。

企業が一方的に情報を発信するのではなく、参加者同士のつながりを支えることが重要です。

2.ファンとの接点をつくる交流イベント(ファンミーティング)

リアルな場での交流は、ブランドへの理解や親近感を高める機会となります。

商品体験やトークイベントなどを通じて、ファンがブランドの価値観や世界観を直接感じられる点が特徴です。

参加者同士の交流も生まれやすく、継続的な関係づくりにつながります。

3.メールを活用した継続的な情報発信

メールは、ファンに対して定期的に情報を届ける手段として有効です。

新商品やキャンペーン情報だけでなく、開発の裏側やストーリーなどを発信することで、ブランドへの理解が深まります。

継続的な接触により、関係性の維持にも役立ちます。

4.定期利用を促すサブスクリプション型サービス

一定期間ごとに商品やサービスを提供する仕組みは、継続的な利用を促す手法の一つです。

利用機会が増えることで、ブランドへの接触頻度が高まり、自然と関係性も強まります。

顧客にとっても利便性が高く、安定した収益基盤の構築にもつながります。

5.SNSを活用した参加型キャンペーン

ソーシャル・ネットワーキング・サービスを活用したキャンペーンは、ファンの参加を促しやすい施策です。

投稿や応募を通じてブランドとの接点が生まれ、拡散による認知向上も期待できます。

参加体験そのものが、ブランドへの関心を高めるきっかけとなります。

6.支援と共創を促すクラウドファンディング

新しい商品やプロジェクトに対して、ファンから支援を募る手法です。

資金調達だけでなく、開発段階からファンが関わることで、ブランドとの一体感が生まれます。

支援者の意見を取り入れることで、より価値のある商品づくりにもつながります。

7.体験を通じて口コミを生むサンプリング施策

商品やサービスを実際に体験してもらうことで、利用者のリアルな声を引き出すことができます。

体験したファンが自発的に感想を発信することで、信頼性の高い情報が広がりやすくなります。

認知拡大と同時に、商品理解の促進にもつながる手法です。

8.双方向コミュニケーションが可能なライブ配信

ライブ配信は、リアルタイムでファンとやり取りができる点が特徴です。

コメントを通じた対話やその場での質問対応により、距離の近いコミュニケーションが実現します。

臨場感のある情報発信が可能となり、ブランドへの親近感を高めるきっかけとなります。

ファンマーケティングの成功事例

ファンマーケティングは、業界や規模を問わず多くの企業が実践し、成果を上げています。
ここでは、コミュニケーション・共創・特典・体験・推し活サポートという5つの軸に分けて、代表的な事例を紹介します。

①コミュニケーション・関係構築の成功事例

ファンとの継続的な接点をつくり、信頼関係を深める取り組みです。イベントやコラボを通じて「企業と一緒に楽しむ体験」を提供することで、購買行動や口コミへの波及効果が生まれます。

カルビー「Fan With! Project」|ファンミーティングへの参加が購買金額1.6倍を実現 

カルビーは2024年、ファン約600名・従業員約400名、計1,000名規模のファンミーティング「Fan With! Project」を全国17カ所で開催しました。
工場見学や商品開発の裏話など、企業とファンが直接交流するプログラムが好評を博し、参加後の満足度は平均4.98点(5点満点)を記録。
さらに、イベント参加後の商品購入金額が参加前と比べ平均164%に伸長するという顕著な成果を上げました。

2025年度は特に熱量の高いファン11名を運営企画メンバーに迎えた共創型ファンミーティングも実現しており、ファンをブランドの担い手へと育てる先進事例として注目されています。


参照:
PR TIMES『カルビーファンの皆さまと従業員が交流するCalbee『Fan With! Project』が今年も開催決定!~2024年度イベント参加後の商品購入金額は約1.6倍に伸長※~』
Calbee『Fan With! Project

株式会社ヤッホーブルーイング「よなよなエールの超宴」|スタッフとファンが一緒に楽しむブランド体験

”よなよなエール”で知られるヤッホーブルーイングは、約1,000人規模のファンイベント「よなよなエールの超宴」を5年ぶりに北軽井沢で復活開催。
スタッフとファンが同じ場所でビールを楽しむスタイルは、企業とファンの距離を縮めるものとして高い支持を集めました。

また、忘年会シーズンに適正飲酒を呼びかける「#年末寝過ごし防止運動」キャンペーンや、折れたプロ野球選手の木製バットをクラフトビールの原料にする「そらとしば by よなよなエール」企画など、ブランドらしい遊び心のあるコミュニケーションを継続的に展開。
スタッフとファンが一緒にブランドを楽しむ姿勢が、強固なファンベースの形成につながっています。


参照:
PR TIMES『5年ぶりに復活!「よなよなエールの超宴」北軽井沢で開催! 』 よなよなエール公式サイト『【今年は関西の終着駅にも掲出!】年末寝過ごし防止運動2025』
PR TIMES『日本初* プロ野球選手の折れた木製バットをクラフトビールに!11月30日「そらとしば by よなよなエール」にて提供開始』
よなよなエール公式サイト『超宴2026』

株式会社小杉湯|銭湯を核にした地域コミュニティ×コラボイベント

昭和8年創業、90年以上にわたり地域に根差してきた高円寺の銭湯・小杉湯は、SNSでの日常的な発信と地元企業・団体との連携イベントを通じて、単なる入浴施設を超えた「まちの居場所」としての地位を確立しています。

2024年に開業した2店舗目小杉湯原宿では任天堂とコラボし、銭湯で花札を楽しめる「銭湯と花札」イベントを開催。
銭湯という枠にとどまらない文化的発信が共感を呼び、幅広い層のファンとの長期的な関係構築に成功しています。


参照:
PR TIMES『小杉湯原宿が任天堂の祖業”花札”とコラボレーション。誰でも花札を楽しめる「銭湯と花札」が2/17から開催。さらに、お風呂花札を制作開始。』
小杉湯原宿公式サイト

②ファン巻き込み・共創型の成功事例

ファンを「受け手」ではなく「つくり手」として迎え入れる施策です。参加した実感がブランドへの愛着を深め、口コミや継続購買につながります。

株式会社八天堂|ファンミーティングのアイデアが実際の商品に

広島発のくりーむパン専門店・八天堂は、ファンミーティングで寄せられたアイデアをもとに「くりーむメロンパン プリン味」を商品化し、オンラインショップに登場させました。
消費者が発案した商品が実際に販売されるという体験は、ファンに「自分もブランドの一員だ」という強い帰属意識を生み出します。

企業価値をファンへと浸透させながら、新商品開発をファンとともに進める共創の好事例です。

参照:
PR TIMES『八天堂ファンミーティングから生まれたアイデアスイーツパンを商品化!「くりーむメロンパン プリン味」が八天堂オンラインショップに登場』
PR TIMES『くりーむパンだけじゃない。企業価値をファンに浸透させる広報PR|株式会社八天堂』
株式会社八天堂公式サイト

株式会社資さん「復刻メニュー総選挙」|ファン投票で過去の人気メニューを復活

北九州発のうどんチェーン・資さんうどんは、史上初の「資さんうどん復刻メニュー総選挙」を実施。
得票数の多いメニューを実際に復刻するという企画は、ファンに「推しメニューを復活させた」という達成感を与え、来店動機と口コミ拡散の両方を生み出しました。

九州全7県を含む複数都府県への店舗拡大を背景に、ファンの声を積極的に経営に反映させる姿勢がブランドへの信頼感を高めています。

参照:
PR TIMES『北九州のソウルフード「資さんうどん」が、史上初の「資さんうどん復刻メニュー総選挙」を9/27(金)15時~開催!得票数の多いメニューを復刻します!』
PR TIMES『お客さまにファンになってもらうための広報PR|株式会社資さん』
株式会社資さん公式サイト

株式会社丸亀製麺「かき揚げ総選挙2025」|25周年記念の”推しかき揚げ”選び

丸亀製麺は創業25周年を記念した「丸亀ニコニコプロジェクト」の一環として、「かき揚げ総選挙2025」を実施。
25種のかき揚げの中からファンが”推し”を選んで投票するという参加型企画で、SNS上での話題化と来店動機の創出を同時に実現しました。

以前の「わがまち釜揚げうどん47」で全47都道府県のご当地つけ汁を展開した実績と合わせ、参加したくなる仕掛けでファンを継続的に巻き込む設計が際立っています。


参照:
PT TIMES『丸亀製麺“初”の全国一斉ご当地企画 全国の麺職人が考案 地域の食文化を活かした47都道府県の『釜揚げうどん』の“つけ汁”が登場!※1 「わがまち釜揚げうどん47」 』
PR TIMES『「25周年丸亀ニコニコプロジェクト」第3弾人気の総選挙企画がかえってきた!25種のかき揚げの中から“推しかき揚げ”を選ぼう!『丸亀製麺かき揚げ総選挙2025』を開催』
株式会社丸亀製麺公式サイト

③特典・ロイヤリティを活用した成功事例

継続利用や購買頻度に応じて特典やステータスを付与する施策です。
ファンに「応援することでメリットが返ってくる」仕組みをつくることで、長期的なロイヤリティを醸成します。

スターバックス「スターバックス リワード」|会員数1,400万人超のポイント×ランク制度

スターバックスのロイヤリティプログラム「スターバックス リワード」は、購買金額に応じてスターが貯まり、会員ランクによって受けられる特典が異なる仕組みです。
アプリとの連携による利便性の高さや、誕生日特典・限定ドリンクへの早期アクセスなど、会員であることの特別感が支持され、国内会員数は1,400万人を突破。

単なるポイント制度にとどまらず、ファンとブランドの継続的なつながりをデジタルで支える基盤として機能しています。


参照:
スターバックス コーヒー ジャパン 株式会社『スターバックス®リワードとは?』
MarkeZine『会員数は1,400万人を突破!店舗×デジタルで実現する、スターバックスのCRMの現在』
MarkeZine『会員数750万人の「スターバックス リワード」に学ぶ、ロイヤルティプログラムを通じたCX向上』

ビームス「BEAMS CLUB(ビームスマイル)」|マイル制度でリピート購買とブランド愛着を両立

セレクトショップのビームスは、購買額に応じてマイルが付与される「BEAMS CLUB」を運営しています。
マイルの蓄積に応じてランクが上がり、限定セールへの招待や誕生日特典などが受けられる仕組みが、ファンのリピート購買を促進。

「ビームスが好きだから貯める」ではなく、「貯めることでもっとビームスが好きになる」というポジティブなサイクルを生み出している点が特徴です。

参照:BEAMS公式サイト『BEAMS CLUB ガイド』

東京ヤクルトスワローズ「スワチケ」|ファンクラブ×CRMで会員・売上を飛躍的に向上

東京ヤクルトスワローズは、チケット販売とファンクラブ機能を統合した独自システム「スワチケ」を導入。
会員ランクに応じた先行販売や特典付与により、コアなファンほど優遇されるロイヤリティ設計を実現しました。

CRM(顧客関係管理)と連動した個別コミュニケーションが、ファンの継続的な応援行動を後押しし、会員数・売上ともに大きく伸長した事例として知られています。


参照:東京ヤクルトスワローズ公式ファンクラブサイト

④コンテンツ・体験設計の成功事例

商品やサービスの「体験価値」そのものをコンテンツとして設計する施策です。参加者の記憶に残る体験が、口コミやSNS投稿を通じて自然な拡散へとつながります。

スターバックスコーヒージャパン「47 JIMOTOフラペチーノ」|47都道府県限定商品でローカルファン獲得

スターバックスは日本上陸25周年を記念し、全国47都道府県それぞれの地域素材や文化を反映したオリジナルフラペチーノを各都道府県の店舗限定で販売する「47 JIMOTOフラペチーノ」を展開しました。
「自分の地元の味」という強い自分ごと感がSNS投稿を誘発し、全国各地で話題が連鎖。
地域のファンとの絆を深めながら、来店動機と情報拡散を同時に生み出した体験設計の好事例です。


参照:
PR TIMES『スターバックス日本上陸25周年「地域・地元とつながる」「47 JIMOTO フラペチーノ® THANKS WEEK」2021年7月28日(水)から実施!』
スターバックス コーヒー ジャパン 株式会社公式サイト

ハーゲンダッツ ジャパン「40年分のしあわせを運ぶ電車」|ファンのエピソードをラッピング電車に

ハーゲンダッツ ジャパンは創業40周年を記念し、ファンから募集した「ハーゲンダッツの思い出エピソード」をもとにデザインしたラッピング電車を運行しました。
自分の思い出が電車になるという体験はファンにとって強い感情的なつながりを生み出し、SNSでの拡散はもちろん、「また語りたくなる」ブランドとしての存在感を高めることに成功。
日常の移動空間を舞台にしたファンとの共創コンテンツとして注目されています。


参照:
PR TIMES『ハーゲンダッツ ジャパン創業40周年、感謝の気持ちをお届け 「40年分のしあわせを運ぶ電車」が運行開始』
ハーゲンダッツ ジャパン株式会社公式サイト

株式会社アダストリア「ADASTRIA BAZAAR!2025」|約7,500人が参加したカルチャー体験型イベント

「niko and…」などを展開するアダストリアは、地元・水戸でファッション×音楽×アート×食を融合した大型カルチャーイベント「ADASTRIA BAZAAR!2025」を開催し、約7,500人が参加しました。
商品を売る場としてではなく、ブランドの世界観を体全体で感じてもらう「体験の場」として設計されており、参加者のSNS投稿が自然な口コミとなって広がりました。

店舗体験だけでは届けきれないブランドの空気感を伝える取り組みとして、リアルイベントの可能性を示した事例です。


参照:
PR TIMES『アダストリアが生む交流のカタチ!約7,500人が参加した水戸の祭典「ADASTRIA BAZAAR!2025」イベントレポート 』
株式会社アダストリア
『ADASTRIA BAZAAR!2025公式サイト』

⑤応援文化・推し活サポートの成功事例

ファンが「推し」を応援したいという熱量を、企業がマーケティングに活かす施策です。ファンの自発的な行動をブランドの拡散力に転換できる点が最大の特徴です。

エスビー食品×INI「キミの推しスパは!?」|ファンのハッシュタグがキャンペーン前からトレンド入り

エスビー食品は、グローバルボーイズグループINIを起用した「キミの推しスパは!?」キャンペーンを展開。INI全11メンバーそれぞれの”推しスパ(好きなパスタソース)”をブランドサイトで紹介し、ファンがTwitterで推しのハッシュタグを引用リツイートすると限定グッズが当たる企画を実施しました。

ファンの熱量は高く、「#エスビーまぜスパ」「#アンバサダーはINI」などのハッシュタグはキャンペーン開始前からトレンド入りするほど話題を集めました。
メンバーの写真入りコラボパッケージの限定発売も含め、推し活心理を巧みに活用した販促事例として注目されています。


参照:
PR TIMES『まぜスパ×INIのコラボレーション キミの推しスパを探そう! S&Bまぜるだけのスパゲッティソース× INI「キミの推しスパは!? 」プロモーション スタート』
エスビー食品株式会社 まぜるだけのスパゲッティソース ブランド公式サイト

LINE Xenesis「AVA」×ATEEZ|応援広告×付箋イベントで7日間に約1,200人が来場

LINE Xenesisは、エンターテイメントNFTプラットフォーム「AVA」のプロモーションとして、韓国の8人組グループATEEZの応援広告を東京メトロ新宿駅・東武池袋駅の2カ所で実施。
広告掲出に加え、池袋駅ではファンがATEEZへのメッセージを付箋に書いて貼れるイベントを同時開催しました。

7日間で約1,200人のファンが来場し、延べ2,000枚の付箋が集まるなど大きな盛り上がりを見せ、ファンの撮影・SNS投稿が連鎖的な拡散を生み出しました。
応援広告とリアルイベントを掛け合わせた参加型プロモーションとして、推し活文化を活用した先進事例です。


参照:
PR TIMES『ファンの想いを応援広告に!エンターテイメントNFTプラットフォーム「AVA」、世界を席巻するボーイズグループATEEZの“応援広告”を実施』

CLINIQUE×俳優・綱啓永|誕生日×推し活心理を起点にしたコラボで購買とエンゲージメントを同時獲得

化粧品ブランドのCLINIQUEは、Z世代を中心にブレイク中の俳優・綱啓永とのコラボキャンペーンを実施。
12月24日の綱さんの誕生日に合わせてキャンペーン期間を設定し、対象商品購入者へのデジタルバースデーカード配信、抽選でのトークイベント招待やサイン入りチェキプレゼント、限定店舗でのスペシャルムービー公開など、ファン心理を捉えた複合施策を展開しました。

「推しの誕生日を一緒に祝いたい」という応援文化をブランド体験に組み込み、ファンの購買行動と感情的なつながりを同時に引き出した事例です。

参照:
PR TIMES『CLINIQUE×KEITO TSUNA 綱啓永さんとのこの季節だけのスペシャル コラボレーションが実現!12月1日(金)から第一弾のホリデイ コレクションのキャンペーンがスタート』
CLINIQUE公式サイト

ファンマーケティングを進める際に意識したいポイント

ファンマーケティングは、取り組みを始めるだけで成果が出るものではありません。

継続的に関係性を育てていくためには、いくつかの重要な視点を押さえておく必要があります。

コミュニティ運営は企業側が適切に管理する

ファンコミュニティは、顧客同士の交流を生み出す重要な場ですが、完全に任せきりにするのではなく、企業側の関与も欠かせません。

安心して参加できる環境を維持するためには、ルールの整備やトラブル発生時の対応方針を明確にしておくことが重要です。

適度に見守りながら方向性を示すことで、健全なコミュニティの運営につながります。

収益性とファンへの配慮のバランスを保つ

ファンとの関係性を重視するあまり、過度な販売促進や一方的な情報発信に偏ってしまうと、信頼を損なう可能性があります。

短期的な売上だけでなく、長期的に選ばれる状態を意識しながら、ファンの期待や体験価値に配慮することが求められます。

収益と関係性のバランスを保つ視点が重要です。

顧客の声を事業改善につなげる仕組みを整える

ファンとの接点が増えるほど、多くの意見や感想が集まります。

こうした声を単なる情報として終わらせず、商品やサービスの改善に反映できる体制を整えることが重要です。

満足度調査やモニター施策などを通じて得られた意見を活用することで、より価値の高いサービスの提供につながります。

SNSやコミュニティでの炎上リスクに備える

ソーシャル・ネットワーキング・サービスやオンラインコミュニティは情報拡散力が高い一方で、ネガティブな情報も広がりやすい特性があります。

不適切な対応や発信が信頼低下につながる可能性もあるため、あらかじめ対応方針やガイドラインを整備しておくことが重要です。

リスクを想定した運用により、安定したコミュニケーション環境を維持できます。

まとめ

ここまでファンマーケティングについてお伝えしてきました。

記事の要点をまとめると以下のとおりです。

  • ファンマーケティングは、顧客との関係性を深めながら長期的な価値や売上につなげる考え方である
  • ブランドへの信頼向上や口コミによる認知拡大など、企業の成長を支える複数のメリットがある
  • コミュニティ運営やSNS活用などの手法を組み合わせ、継続的な関係づくりを行うことが重要である

顧客との関係性づくりは一朝一夕で実現できるものではありませんが、小さな接点の積み重ねが大きな成果につながります。

自社に合った形で取り組みを進めていくことが重要です。

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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