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トリミングサロンの集客術|新規・リピーターを増やすための実践的アイデア

トリミングサロンの運営において、「集客」は永遠の課題とも言えるテーマです。
地域の中で数ある競合サロンの中から選ばれるには、新規顧客の獲得だけでなく、既存顧客を継続的に呼び込む工夫も欠かせません。

本記事では、以下の点を中心にご紹介します。

  • トリミングサロンが取り入れるべき集客方法
  • 新規顧客を集めるためのポイント
  • 既存顧客をリピートさせるためのポイント

トリミングサロンの集客について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

トリミングサロン集客の重要性

トリミングサロンの経営において、集客はサロンの存続と成長を左右する極めて重要な要素です。どんなに技術が高くても、知ってもらえなければお客様は来店しません。また、一度来店した顧客が継続的に利用してくれなければ、安定した経営は実現できません。新規とリピーターの両方をバランスよく増やす仕組み作りが、長期的な繁栄のカギとなります。

トリミングサロンが取り入れるべき集客方法

トリミングサロンの集客には、ターゲット層の生活スタイルや情報収集手段に合わせた複数の施策を組み合わせることが効果的です。

ポスティング

地域密着型ビジネスであるトリミングサロンにおいて、ポスティングは依然として効果的な集客手法です。とくに高齢者層やネットを積極的に使わない層には、紙媒体によるアプローチが有効です。店舗近隣の住宅街にチラシを配布することで、「家の近くにこんなお店があるんだ」と認知を促せます。割引券や初回特典の案内を記載しておけば、来店のきっかけになります。

Instagram

ペットの可愛らしさは視覚的なインパクトが大きく、Instagramとの相性は抜群です。施術後の写真やサロンの雰囲気を発信することで、信頼感や親しみやすさを演出できます。また、ハッシュタグを活用して投稿を拡散させることで、地域のユーザーの目にも留まりやすくなります。定期的な投稿とストーリーの活用で、顧客との距離を縮められます。

ホームページ

信頼性のあるホームページを持つことで、サロンのブランド力が高まります。営業時間、料金、予約方法、スタッフ紹介などの基本情報はもちろん、Q&Aやお客様の声を掲載することで、来店前の不安を解消できます。ブログを活用すれば、SEOにも効果があり、自然検索での流入が期待できます。スマホでも見やすいデザインにすることが重要です。

広告配信

Web広告(Google広告やInstagram広告など)を使えば、狙ったターゲット層に効率よくアプローチできます。地域や年齢、興味関心などを細かく設定できるため、「ペットを飼っている層」や「近隣に住む主婦層」などを狙って広告を出せます。短期間で認知を広げたいキャンペーン時などにも活用しやすいのがメリットです。

LINE公式アカウント

LINE公式アカウントは、顧客との継続的な接点を作るのに最適です。予約のリマインドやキャンペーン情報の配信、クーポンの配布などが手軽に行えるため、リピーターの維持にも効果的です。チャット機能を活用すれば、ちょっとした問い合わせにも即座に対応できるため、顧客満足度の向上にもつながります。

新規顧客を集めるためのポイント

トリミングサロンにとって、新規顧客の獲得は常に重要な課題です。競合がひしめく中で、どのようにしてお店の存在を知ってもらい、実際に足を運んでもらうかが鍵となります。ここでは新規顧客を呼び込むための具体的なアプローチについて解説します。

「知ってもらう」ための露出を増やす

集客の第一歩は、見込み顧客にお店の存在を知ってもらうことです。どれだけ素晴らしいサービスを提供していても、認知されていなければ意味がありません。Instagramでの定期的な投稿、地域へのポスティング、ペット関連イベントへの出店など、露出機会を増やす工夫が求められます。特に、見た目の印象が強いトリミング後の写真や動画は、SNSでの拡散力があり、興味を引きやすい素材になります。

初回限定の特典で来店のハードルを下げる

新規顧客にとっては、初めてのサロンに足を運ぶことに不安を感じるものです。そんな心理的ハードルを下げるには、初回限定の割引やプレゼントといった特典が効果的です。たとえば「初回20%OFF」「トリミング後にオリジナルおやつをプレゼント」といった特典があると、試してみようという気持ちを後押しできます。こうした特典は、来店のきっかけとして非常に有効です。

安心感を与える情報発信

「大切なペットを預ける場所」として、安心感の提供は絶対条件です。スタッフの顔写真や経歴、店内の清潔感が伝わる写真、お客様の声などをホームページやSNSで発信することで、信頼を築けます。特に初めて利用する顧客は、事前に情報を集めて不安を解消しようとするため、細かな情報提供が集客の決め手となります。どんな犬種にも対応可能であることや、施術中の様子を写真で報告するサービスなども、安心感を高めるポイントです。

WEB予約・LINE予約の導入

忙しい飼い主にとって、予約のしやすさは重要な来店の決定要因です。電話予約だけではなく、24時間対応可能なWEB予約やLINE予約を導入することで、利便性が大きく向上します。特にLINE予約は、顧客とのコミュニケーションツールとしても活用できるため、一度登録してもらえばその後の再来店にもつなげやすくなります。予約のしやすさ=選ばれやすさという認識を持ち、導線を整えることが大切です。

既存顧客をリピートさせるためのポイント

トリミングサロンの売上を安定させるためには、新規顧客の獲得だけでなく、既存顧客のリピート率を高めることが欠かせません。一度来店した顧客に「また来たい」と思ってもらうためには、信頼関係の構築と継続的な満足度の提供が重要です。ここでは、リピーターを増やすための実践的な施策をご紹介します。

次回来店を自然に促す仕組み

顧客にとって来店のタイミングはバラバラになりがちです。そこで、トリミングの周期に合わせて次回来店を自然に促す仕組みを整えることが効果的です。たとえば、施術後に「次回のご予約をおすすめする声かけ」や、「◯週間以内の再来店で10%OFF」などの時限性を持たせた特典を用意することで、再来の動機づけになります。継続的に通ってもらうためには、無理なく次回来店を意識させる導線がカギとなります。

会員制度・サブスクの導入

リピート率を高めるための代表的な施策が会員制度やサブスクリプション型のサービスです。月額制でシャンプーや部分カットが定期的に受けられるプランを提供することで、継続的な利用を促せます。また、会員限定の割引やプレゼント、優先予約などの特典を用意すれば、特別感が生まれ、顧客のロイヤルティが向上します。サービスを継続する理由を明確に与えることが、サロンへの愛着を高めるポイントです。

顧客ごとのカルテ管理・パーソナル対応

顧客一人ひとりに合わせた対応を行うためには、過去の施術内容やペットの性格、飼い主の要望などを記録したカルテの活用が有効です。カルテをもとに、「前回より少し短めにしますか?」「今日はお耳のケアも重点的にしますね」といった一歩踏み込んだ対応ができれば、顧客は「覚えていてくれた」と感じ、信頼関係が深まります。パーソナルなサービスは、他店との差別化にもつながる大きな武器です。

紹介キャンペーンの実施

満足度の高い顧客は、友人や家族にサロンを紹介してくれる可能性が高いです。紹介キャンペーンを実施することで、その行動を後押しできます。「紹介者と被紹介者の両方に特典がある」形にすれば、双方にメリットがあり、広がりやすくなります。

まとめ

ここまでトリミングサロンの集客についてお伝えしてきました。記事の要点をまとめると以下のとおりです。

  • トリミングサロンが取り入れるべき集客方法としては、ポスティングやInstagram、ホームページなど、多方面からの情報発信と接点づくりが重要である
  • 新規顧客を集めるには、露出を増やし、初回特典や安心感のある情報提供、予約の利便性向上がカギとなる
  • 既存顧客のリピートを促すためには、次回来店を意識させる工夫や会員制度、パーソナル対応、紹介キャンペーンの活用が効果的である

集客に正解はなく、地域性や顧客層に応じて試行錯誤が求められるからこそ、できることから着実に取り組むことが大切です。
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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