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ECサイトの集客方法13選|自社ECサイトの集客成功のポイントも解説

ECサイトの成長には、短期的な施策だけでなく、継続的な集客力が欠かせません。

どれほど魅力的な商品やサービスをそろえていても、訪問者が少なければ売上にはつながらないためです。


本記事では、ECサイトの集客方法について以下の点を中心にご紹介します。

  • ECサイトにおける集客の重要性
  • 即効性のある集客施策と中長期的な施策
  • 代表的な集客方法のメリット・デメリットと成功のポイント

ECサイトの売上を伸ばすために、どのような集客戦略が効果的なのかを詳しく解説します。ぜひ最後までお読みください。

ECサイトにおける集客の重要性とは?

ECサイトの成功には集客が不可欠です。どれだけ優れた商品をそろえていても、訪問者が少なければ売上につながりません。集客施策を適切に実施することで、ターゲットとなる顧客に商品を知ってもらい、購入へとつなげることができます。

ECサイトの集客には短期間で効果を得られる施策と、時間をかけて継続的な流入を増やす施策があります。それぞれの特徴を理解し、目的に応じた戦略を立てることが重要です。

ECサイトの集客施策13選【即効性・中長期別に解説】

ECサイトの集客方法には、大きく分けて即効性のある施策と中長期的に効果が見込める施策があります。
短期間で売上を伸ばしたい場合は広告を活用し、安定的な集客を目指すならSEOやSNS運用が重要になります。
それぞれの特徴を理解し、適切な方法を組み合わせることで、効率的な集客が期待できます。

短期で成果が出る集客施策9選

短期間で効果を得やすい施策として、主に広告やダイレクトなアプローチが挙げられます。

ショッピング広告

ショッピング広告は、検索エンジン上に商品画像や価格とともに表示される広告です。Google ショッピング広告が代表的で、ユーザーが検索した際に視覚的にアピールできるのが強みです。商品の購買意欲が高いユーザーに直接訴求できるため、コンバージョン率が高まりやすいという特徴があります。

  • メリット
    検索結果に画像や価格とともに商品を表示できるため、視覚的訴求力が高く、購入意欲の高いユーザーに直接アプローチ可能です。購買行動につながりやすいのが強みです。
  • デメリット
    広告単価が高騰しやすく、商品点数が多い場合には管理負担も大きくなります。継続的に成果を出すにはデータ分析やチューニングが欠かせません。

リスティング広告

検索エンジンで特定のキーワードを検索した際に、上位に表示される広告です。Google広告やYahoo!広告を活用することで、ターゲットとするユーザーにピンポイントでアプローチできます。クリックごとに課金される仕組みのため、費用対効果を考慮しながら運用することが求められます。

  • メリット
    検索ニーズが顕在化しているユーザーに対し、キーワードを絞って効率的にアプローチできます。費用対効果が高く、即効性が期待できる施策です。
  • デメリット
    キーワード選定や入札単価の調整など専門的な知識が求められ、運用スキルが結果を左右します。競合が多いジャンルでは費用がかさむこともあります。

アフィリエイト広告

アフィリエイト広告は、外部のサイトやブログを通じて商品やサービスを紹介してもらう仕組みです。成果報酬型の広告のため、コスト管理がしやすいのが利点です。影響力のあるアフィリエイターに依頼すれば、幅広い層にアプローチできます。

  • メリット
    成果報酬型のため、コンバージョンが発生しない限りコストがかからず、費用対効果が明確です。信頼性のあるメディアからの紹介で訴求力も高まります。
  • デメリット
    効果が出るまでに時間がかかる場合があり、アフィリエイターの質に依存します。不適切なプロモーションによってブランドイメージに影響を与える可能性もあります。

ディスプレイ広告

Webサイトやアプリのバナー広告として表示されるのがディスプレイ広告です。
リターゲティング広告としても活用されることが多く、過去にサイトを訪れたユーザーに再アプローチする手法として有効とされています。

  • メリット
    視覚的なバナーで商品をアピールできるため、ブランド認知やリターゲティングに有効です。潜在層へのアプローチにも適しています。
  • デメリット
    購買意欲が低いユーザーにも表示されるため、クリックされにくく、費用対効果が下がることがあります。広告疲れを起こしやすい点も注意が必要です。

動画広告

YouTubeなどの動画配信プラットフォームを活用する広告手法です。
動画ならではの視覚的な訴求力が強く、ブランドの認知度向上にもつながります。短時間で商品やサービスの魅力を伝えられるため、インパクトのある広告展開が可能とされています。

  • メリット
    商品やサービスの魅力を映像で伝えられるため、印象に残りやすく、認知拡大に効果的です。視覚と聴覚を同時に刺激できるのも大きな強みです。
  • デメリット
    制作コストや時間がかかるうえに、質の低い動画では逆効果になることも。広告スキップなどで十分に視聴されない可能性もあります。

SNS広告

Facebook、Instagram、X、TikTokなどのSNSを活用した広告です。ターゲットの属性や興味関心に基づいて精度の高い配信が可能で、拡散性も期待できます。特に若年層へのアプローチには効果的な手法とされています。

  • メリット
    ターゲットの属性や興味に応じて高精度な広告配信が可能です。拡散性があるため、話題性のある商品なら短期間で大きなリーチが得られます。
  • デメリット
    コンテンツ次第で反応が大きく変わるため、クリエイティブ制作に手間がかかります。不適切な表現が炎上リスクにつながるケースもあります。

インフルエンサーマーケティング

影響力のあるインフルエンサーに商品を紹介してもらう手法です。フォロワーの信頼を得ているインフルエンサーを起用することで、購買意欲を高めやすくなります。ターゲット層に合ったインフルエンサー選びが重要です。

  • メリット
    フォロワーとの信頼関係を活用して、自然な形で商品を紹介できるため、強い共感や購買行動を生みやすい点が魅力です。ブランドイメージの訴求にも有効です。
  • デメリット
    インフルエンサーの選定を誤ると、期待した効果が得られず、信頼性にも傷がつきます。報酬が高額になることもあり、コスト調整が必要です。

メールマガジンの配信

過去にサイトを訪れたユーザーや会員登録した顧客に向けて、定期的に情報を配信する手法です。新商品の案内やセール情報を届けることで、リピーターの獲得にもつながります。

  • メリット
    既存の顧客や見込み客に対して、ダイレクトに情報発信ができ、リピーター化を促進できます。開封・クリック率の分析も行いやすい点が利点です。
  • デメリット
    内容に魅力がないと開封されず、配信停止につながる恐れがあります。一斉配信型のため、パーソナライズしないと反応率が下がりがちです。

アプリのプッシュ通知

ECサイトの専用アプリを利用しているユーザーに向けて、直接通知を送る手法です。
リアルタイムで情報を届けることができるため、購買行動を促進する効果が期待できます。

  • メリット
    ユーザーのスマートフォンにリアルタイムで情報を届けられ、タイムセールや新商品告知など緊急性の高い情報に向いています。即時の行動を促しやすい点が強みです。
  • デメリット
    頻繁な通知はユーザーにとってストレスとなり、アプリ削除や通知オフにつながることもあります。配信タイミングや頻度の調整が非常に重要です。

中長期的に効果が続く集客4施策

短期的な効果が見込める広告施策に対し、中長期的に安定した集客を実現するための施策も重要です。

自社メディア・ブログの運営

ECサイト内でブログを運営し、商品に関連する情報を発信することで、SEO効果を高めながら集客を図ります。専門的な記事を発信することで、ブランドの信頼性向上にもつながります。

  • メリット
    商品に関連する専門的な情報を発信することで、検索流入を見込めるうえ、ユーザーの信頼獲得にもつながります。コンテンツ資産として蓄積されるため、長期的な集客基盤の強化に有効です。
  • デメリット
    成果が出るまでに時間がかかる点が難点です。記事の質や更新頻度によっては効果が限定的になる可能性があり、コンテンツ制作には一定のリソースと知識が求められます。

SEO

検索エンジン最適化(SEO)を施すことで、オーガニック検索からの流入を増やします。適切なキーワード選定やサイト構造の改善を行うことで、長期的に安定した集客が可能になります。

  • メリット
    広告費をかけずにオーガニック検索から継続的な流入が期待でき、コストパフォーマンスの高い集客手段となります。適切な対策を施せば、競合に差をつけることも可能です。
  • デメリット
    Googleのアルゴリズム更新など外的要因に影響を受けやすく、順位の変動リスクがあります。また、成果が出るまでに時間を要し、専門知識と継続的な対応が不可欠です。

SNS運用

SNSで定期的にコンテンツを発信し、フォロワーとのエンゲージメントを高めることで、自然な流入を増やすことができます。拡散力を活かし、ブランド認知の向上にも貢献します。

  • メリット
    フォロワーとの関係性を深めることで、リピーターの獲得やファン化が図れます。拡散による認知拡大も期待でき、企業のブランディングにも寄与します。
  • デメリット
    投稿の頻度やタイミング、内容が成果に直結するため、効果を出すには運用の工夫と試行錯誤が必要です。炎上リスクなど、ブランド毀損につながる可能性もあります。

動画マーケティング

YouTubeなどの動画コンテンツを活用し、商品やサービスの魅力を伝える方法です。
SEOにも効果があり、検索結果の上位表示を狙うことも可能です。

短期間で売上を伸ばす施策と、中長期的に集客を増やす施策をバランスよく組み合わせることが、ECサイトの成功につながります。

  • メリット
    視覚と聴覚で訴求できるため、商品の魅力を直感的に伝えやすく、購買意欲の向上に効果的です。YouTubeなどで上位表示されれば、SEOとしても機能します。
  • デメリット
    動画の企画・撮影・編集には多くの時間とコストがかかり、継続的な運用が難しい場合があります。また、動画が埋もれると視聴数が伸びず、成果につながりにくくなることも。

集客方法については下記コラムも参考になります。ぜひご覧ください。
https://owned.co.jp/column/attracting-customers/attracting-customers-measures-to-attract-customers/

ECサイトの集客を成功に導く4つのポイント

ECサイトの集客を成功させるためには、適切な施策を組み合わせることが重要です。単に広告を出すだけではなく、SEOやSNSを活用し、継続的にユーザーを獲得する戦略が求められます。

ここでは、ECサイトの集客を成功に導くための4つのポイント、

  • SEO対策を徹底する
  • SNSマーケティングを活用する
  • リスティング広告とリターゲティング広告を活用する
  • メルマガやLINEを活用したリピーター戦略

について解説します。

SEO対策を徹底する

検索エンジンからの流入を増やすためには、SEO対策が欠かせません。
ユーザーが求める情報に合致したコンテンツを作成し、検索結果の上位に表示されるように工夫することが重要です。キーワード選定や内部リンクの最適化、ページの読み込み速度の改善など、基本的なSEO対策を継続的に行うことで、オーガニック検索からの流入を増やすことができます。

SEO対策については下記コラムも参考になります。ぜひご覧ください。

https://owned.co.jp/column/seo/seo-measures

SNSマーケティングを活用する

SNSは、ECサイト集客の際にもとても有効な手段です。
特にInstagramやX、TikTokなどのプラットフォームでは、ユーザーとのエンゲージメントを高めることができます。定期的にコンテンツを投稿し、フォロワーとのコミュニケーションを強化することで、ブランドの認知度向上と集客の強化を図ることができます。また、ハッシュタグを活用することで、ターゲット層にリーチしやすくなります。

リスティング広告とリターゲティング広告を活用する

即効性のある集客手段として、リスティング広告やリターゲティング広告を活用することも有効とされています。
リスティング広告では、特定のキーワードを検索したユーザーに対して広告を表示し、サイトへの流入を促します。一方、リターゲティング広告は、一度サイトを訪れたユーザーに再度広告を表示することで、コンバージョン率を高める効果があります。これらの広告を適切に活用することで、集客効率の向上が期待できます。

リスティング広告については下記コラムも参考になります。ぜひご覧ください。

https://owned.co.jp/column/ads/listing-advertisement

メルマガやLINEを活用したリピーター戦略

新規顧客の獲得だけでなく、リピーターの確保もECサイトの成功には欠かせません。
メールマガジンやLINEを活用し、定期的にキャンペーン情報やクーポンを配信することで、既存顧客の再訪問を促すことができます。特に、LINE公式アカウントを利用すると、開封率が高く、直接的なアプローチが可能になります。

これらのポイントを押さえながら、集客施策を実施することで、ECサイトの売上を安定的に伸ばすことが期待できます。

ECサイトにおける目標集客数の考え方

ECサイトで集客施策を行う際は、やみくもに実行するのではなく、「必要な集客数(目標)」をあらかじめ設定しておくことが重要です。
目標が明確になることで、施策の検証や改善がしやすくなります。

【集客数の算出方法】

目標集客数は、以下の3つの数値から計算します。

  • 目標売上
  • 客単価
  • コンバージョン率(CVR)

計算式:目標集客数 = 目標売上 ÷(客単価 × コンバージョン率)

売上目標から逆算して必要な集客数を導き出すことで、目指すべき数値が明確になり、施策にも具体性が生まれます。
まずは、現実的な目標を設定し、そこから逆算して施策を組み立てていきましょう。

ECサイトの集客まとめ

ここまでECサイトの集客方法についてお伝えしてきました。記事の要点をまとめると以下のとおりです。

  • ECサイトの集客には、短期的な効果が見込める施策と中長期的な施策の両方を適切に組み合わせることが重要である
  • 代表的な集客方法には、ショッピング広告やSEO、SNSマーケティングなどがあり、それぞれにメリットとデメリットが存在する
  • ECサイトの集客を成功させるには、SEO対策の徹底、SNSの活用、広告の適切な運用、リピーター戦略が効果的とされている

ECサイトの運営では、集客戦略を適切に設計し、継続的に改善していくことが成功の鍵となります。どの施策が自社にとって合っているのかを見極めながら、戦略的に実施していくことが重要です。

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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